鳥谷、2000安打へM20 3戦連続マルチで加速!
「阪神5-4広島」(17日、京セラドーム大阪)
積み重ねてきた努力の跡が今、阪神・鳥谷を金字塔へと導いている。8試合連続安打、そして3試合連続マルチ安打。2000安打まで、残り「20」。偉業へのカウントダウンが、加速する。
先発・福井の前に2打席凡退に終わったが、ブレイシアに代わった直後に快音は響いた。六回の先頭。追い込まれながら、変化球を鮮やかに左前へ運んだ。八回2死の場面では、3番手・ジャクソンの152キロ直球を鋭いスイングでミート。強烈なライナーは中前で弾み、いつも通り表情を変えることなく一塁ベース上に立った。
片岡打撃コーチは「鳥谷は、鳥谷らしくやってくれている」と絶大の信頼を置いている。開幕から全106試合に出場して打率・303、2本塁打、32打点。三塁という新たなポジションを確固たるものにし、また熟練のバットコントロールで打線を支える。昨年の大不振を払しょくする活躍は、“虎の顔”の復活を意味している。
「今日は何もやってないよ」
試合後、鳥谷は一言だけ残して球場を後にした。飯田徳治(国鉄)を追い越し、単独50位となる通算1980本の「H」ランプはタイガースと共にある。今は一つでも多く、目の前の試合を勝ちたい。