青柳「開くな、開くな」つぶやいて開けた70日ぶり4勝目 指揮官も絶賛1失点
「中日1-8阪神」(19日、ナゴヤドーム)
言い聞かせるようにつぶやいた。「開くな、開くな」。力みは白球に伝わる。中9日で任されたマウンド。初回、2死から失点したが、阪神・青柳は冷静に修正した。今季最長の7回1/3を3安打1失点。動く速球で的を絞らせなかった。チームを3連勝に導き、4勝目だ。
「最初は苦しんだんですけど、コーチからも『体を開かないように』と言ってもらってね。修正できたのはよかったです」。二、三回を三者凡退に抑えると、四回だ。3番・大島を141キロのシュートで遊ゴロに斬ると、続くゲレーロ、福田にも、内角の同球で二ゴロに抑えた。
八回、先頭・藤井に四球を与え、1死を挟んで代打・遠藤に右前打を許した。ここで石崎にスイッチ。プロ初完投は逃したが、香田投手コーチは「昨日、今日とリリーフを休ませることができた」と感謝。金本監督も絶賛する。「今年一番じゃないかな」。103球、5奪三振の粘投だ。
6月10日のソフトバンク戦以来、70日ぶりに待望の4勝目。新人だった昨季の勝ち星に並んだ。「またチャンスをもらっているので、しっかり5勝、6勝できるように頑張っていきたい」と青柳。エース・メッセンジャーらを欠く中、次回は中5日で25日・巨人戦に向かう予定。フル回転でチームを支えていく。