4番・中谷、5番・大山2者連続弾 中軸コンビが若虎パワー見せつけた!

 4回、同点のソロを放つ中谷(撮影・園田高夫)
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 「ヤクルト5-4阪神」(22日、神宮球場)

 鮮やかな一発攻勢で、一時は逆転に導いた。神宮の夜空に描かれた2本のアーチ。阪神・中谷&大山の2者連続本塁打が飛び出した。敗戦の中の希望の光。若虎2人が魅せた。

 まず先に浴びせたのは先輩・中谷だ。0-1の四回2死。捉えた打球は左翼後方へ。グングン伸びた打球は左翼スタンドに吸い込まれた。「打てたのはよかった」。同点とする14号ソロで劣勢からチームを救った。

 勢いに続いたのが大山だ。「狙いを決めていた」と完璧に捉えた打球は左翼ポール際へ飛んだ。鋭い当たりは打った瞬間、確信を得ていた。5号ソロ。「一球で仕留められたのはよかった」とうなずいた。

 片岡打撃コーチは中谷について「狭い球場で今年はホームランの本数を稼げているね。真っすぐをもっと正確に捉えられたら、もっと打てるようになる」と課題を挙げつつ、一定の評価を与える。一方、大山については「真っすぐに強いところを見せてくれた」と称賛した。

 アベック弾で一時は逆転したが、中谷は守備でミスもあった。2-1となった四回無死一塁。ライナーが左翼を襲った。打球は中谷が頭上に伸ばしたグラブをかすめてフェンスまで転々。打球の予想外の伸びもあったが「関係ないです」とうつむいた。記録は二塁打とされたが、無死二、三塁のピンチを招き、逆転を許すきっかけとなった。

 前を向くしかない。ミスを取り返してまた一歩、成長へとつなげる。

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