阪神、今季4度目サヨナラ負け…投手陣にトラブル連発

 「ヤクルト5-4阪神」(22日、神宮球場)

 阪神の連勝は4でストップした。同点の九回2死三塁、5番手の桑原謙太朗投手(31)がリベロに遊撃後方に落とされる決勝適時打を浴びた。先発の小野泰己投手(23)は右足がつるアクシデントに見舞われ、四回途中で降板。厳しい継投策を強いられたが、結末は今季4度目のサヨナラ負け。夏の長期ロードは残り5試合。きょう23日から仕切り直しや!

 リベロの詰まった打球が中前に落ちる。祈りは通じない。静まりかえった三塁ベンチ。歓喜のシャワーを横目に、金本監督は視線を落としながらスタンド沿いを歩いた。今季4度目の痛恨のサヨナラ負け。重なり合った誤算が響いた。

 「小野の降板は誤算だったか?」と問われた指揮官は「ですね。(あの状態で)続投は無理ですね」と説明した。

 九回、同点の状況で投入した5番手の桑原が2死三塁からリベロにサヨナラ打を許し、連勝がストップ。「結果が全てなんで」と肩を落としたが、誤算は右腕の結果だけではない。そこに至るまでに、予想外のアクシデントが存在していた。まずは先発小野の突然の降板だ。逆転した直後の四回に3連打と犠飛で2点を失っただけでなく、右足をつって続投不可能に陥った。

 そこからは石崎、岩崎、高橋と投入して八回までをしのいだが、そのブルペン陣にも不安要素があった。この日の試合前、ドリスが体調不良を訴えて都内の病院に向かったことが発表され、守護神不在で挑んでいた一戦だった。

 金本監督は「(ドリス不在でも)それは高橋が踏ん張ってくれたからね。八回かな。カバーしてくれたので」と中継ぎ陣の踏ん張りを評価。ただ、6連戦の初戦であり、ただでさえ貴重な守護神が欠けていただけに、小野の早期降板が余計に痛かった。

 この試合に勝っていれば、今季最多の貯金「13」となり、結果的に広島とのゲーム差も詰められたが…。首位との差は変わらないままで、逆に3位・DeNAと4位・巨人に一歩迫られた形となってしまった。

 「(投手陣は)どこのチームも8月は(疲労も)ピークだと思うしね」と金本監督。幸い、ドリスの症状はそれほど重いものではないもようだが、ここが踏ん張りどころ。上に食らい付き、下を突き放すためにも、足踏みはしていられない。

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