中谷2戦連発15号2ラン 三回には汚名返上の好守
「ヤクルト4-7阪神」(23日、神宮球場)
必死に食らいついた。1点リードの七回2死一塁。阪神・中谷が2戦連発の15号2ラン。近藤が投じた低めのチェンジアップをすくい上げ、左翼席へ運んだ。「追加点が欲しい場面。打てて良かった」。充実の表情でダイヤモンドを一周した。
五回2死満塁で救援した藤川が好投。流れをそのまま攻撃に持ち込んだ。「ピッチャーの方にはいつも助けてもらっている。何とか援護したかった」。価値ある一発で勝利をたぐり寄せた。
中堅の守備でも魅せた。三回2死。山田が放った左中間の飛球をフェンス間際で好捕。前夜は左翼でライナーの目測を誤り、失点につながるミスを犯した。汚名返上の好プレーに金本監督も「常に取り返すんだというのを毎日持つようにしたら、いい結果が出るんじゃないか」とうなずいた。
虎のクリーンアップに定着しつつある若き大砲。「負けられない試合ばかり続くので、1試合1試合勝って、広島に追いつけたら」。虎党を盛り上げる姿が頼もしく映った。