中谷3戦連発 虎単独トップ16号3ラン

 「ヤクルト3-6阪神」(24日、神宮球場)

 神宮の夜空に高々と上がった打球は、虎党が待ち受ける左翼スタンドに舞い落ちた。阪神・中谷が三回に豪快3ラン。チームトップの16号は、驚異の3戦連発でもある。クリーンアップに堂々と座る24歳の一撃で、勝利をグッとたぐり寄せた。

 1点リードで迎えた三回2死一、三塁。「真っすぐのタイミングで(打ちに)いって」と新人右腕・星のスライダーを芯で捉えた。力と技の一撃。「甘いボールを一発で仕留められた。あの球はうまく反応できた」と手応え十分の一打だった。

 今3連戦では安打が全て本塁打の中谷。まさに「当たればスタンド」を体現する暴れっぷりを見せた。生え抜き選手の3連発は昨年4月に江越が記録して以来。将来の大砲候補がしっかりと階段を上がっている。

 このまな弟子の爆発に満足かと思いきや、金本監督の口調は厳しかった。本塁打後の打席内容について「昨日(の2ラン)もチェンジアップか。変化球ばっかりでしょ、今日もスライダーで。その後インサイドに3つ放られて3球で終わったでしょ?あれを仕留めないと、その次(六回)の打席で両方(内外角)に攻められて、全くダメだったでしょ?そういうことなんですよ」と指摘した。

 さらに指揮官は口調を強め、「どんどん(速い球が)くるから。だからどんどん体が開く。余計にアウトコース、今まで打てていた球が打てなくなるんですよ。これは定説ですから、プロ野球の」とニヤリ。もちろん中谷に無限の可能性を感じているからこそ。「(速球の対応を克服できれば)3割も見えてきますし、将来、3割30本、もしくはあいつなら3割40本、僕は目指してほしいと思うし」と期待は大きい。

 25日からは今季打率・455を記録する東京ドームでの巨人戦。指揮官の期待に応えるべく、中谷が打撃道を追求していく。

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