秋山 チームトップ12勝 3戦連続無四球で自身6連勝

 「阪神1-0ヤクルト」(31日、甲子園球場)

 夏休み最終日に覚醒右腕が見事な快投ショーだ。堂々とした投げっぷりがすっかり板についた。阪神先発・秋山が7回0封でチームトップの12勝目。7安打されたが粘りの103球は、首位・広島猛追への確かな勢いをもたらせるものだった。

 右手でガッツポーズしてほえた。1点リードで迎えた七回。先頭の中村に中前打されるなどして迎えた2死二塁のピンチ。打席に迎えたのは代打・大松。カウント2-2からフォークで空振り三振に打ち取ると、拳を振り上げ感情を爆発させた。

 全体的には思い通りの内容ではない。「中継ぎの方が(連投で)投げているので(長い回を)いけるようなピッチングをしたかった」。三者凡退は四回だけ。五回1死一塁ではブキャナンの送りバントを迷わず二塁へ送球して封殺。光るフィールディングも見せたが、完投できなかったことに悔いが残る。

 ただ、指揮官の口から発せられたのは賛辞の言葉だ。「本当に何と言っても秋山ですね。リリーフ陣が登板過多、酷使している状況の中で7回を投げてくれてね」と金本監督。好投した右腕をねぎらった。

 7月12日・中日戦以来となる久々の聖地での登板を控え、この日の練習前には青柳とマウンドへ。投球動作を繰り返しながら、プレート付近や左足を踏み出す箇所の感触を確認した。できる準備をしてつかんだ勝利で自身6連勝。さらに3戦連続無四球の安定感が頼もしい。

 好調だった猛虎の8月は秋山が白星で締めた。ここから迎える勝負の9月。次回先発は5日からの広島3連戦だ。「自分自身を変えるとかではなく、ストライク先行でスタイルを変えることなく」。今季初めて挑む鯉との対決。本当の腕の見せどころはここからだ。

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