金本監督「去年より広島と戦えてる」 マツダ決戦3連敗も前を向く
「広島6-4阪神」(7日、マツダスタジアム)
3連勝を狙った敵地で屈辱の3連敗を喫しても、うつむくことなく前を向いた。責任は選手に負わせない。今後に不安を抱くこともなければ、引きずりもしない。阪神・金本監督はきっぱりと言い切った。
「僕は(8日以降ズルズルと)行かないと思うね。行かないし、行ってはいけないと思うし、絶対に。(広島の)勢いと流れに勝るチーム力がなかったというのは、これはもう、そういうことというか、あれだけ強風が向こうに吹けば、そういう3連戦でした」
最悪の結果というのは間違いない。ゲーム差は9・5に広がり、広島の優勝マジックも「8」。ただ、何もできないままの3連敗ではなかった。広島との力の差を認めた上で、手応えも感じ取れた。
「あと一歩のところまで、昨日、おとといと。土壇場で(逆転されたのは)これはもう流れだと思う。去年よりは広島と全然戦えてるし。今日も紙一重だと思うし」
2夜連続のサヨナラ負けを引きずらずに、初回に3点を先制。ただ、二回1死一、三塁で糸井の中前に抜けようかという打球が、マウンドをかすめて遊撃正面にはずみ併殺に。そこに紙一重の不運を感じ、主導権を握れないまま、五回の4失点で逆転負けだ。
この日、試合前の円陣では指揮官自ら口を開き「(鳥谷は)今日は打ってくれるやろう。今日は2000本の前祝いや」といったようなことを話したもよう。チームとして鳥谷の節目を盛り上げようと声を張った。今だからこそ一つになって戦うことが重要となる。
「去年とは明らかに変わってるし、選手もまだ力の差はあるけど、明らかに近づいてるとは思うし。(この3試合を)自信にしてほしいですね」と金本。ここで終わりじゃない。8日からは3位・DeNAと甲子園で対戦。この3連敗を受けてどう戦うか。チームの底力が試される。