藤浪、坂本勇への死球で崩れる 四回途中4失点「楽な気持ちで投げられる状況なのに」
「阪神-巨人」(12日、甲子園球場)
阪神先発の藤浪晋太郎投手が、四回途中で無念の降板となった。四回、先頭の坂本に死球を与えると、突如乱れた。四回に3点を奪われ1点差に迫られたところで、うつむきながらマウンドを降りた。
変調したのは四回だった。先頭の坂本への初球、146キロの直球がすっぽ抜けると背中付近を直撃。この日初めての死球を与えると、1死を挟み、5番・村田への2球目だった。一走・坂本に盗塁を許し、そのまま村田はストレートの四球。1死一、二塁となった。
続く亀井には、ファウルで粘られるとフルカウントからの9球目。内角の直球をはじき返され、適時二塁打を浴びた。1死二、三塁で、前の打席に本塁打を浴びた長野を迎えると、その初球だった。今度は中前へ運ばれ、これが2点適時打に。5-4とされ、1点差に迫られたところで、藤浪の降板が告げられた。
3回1/3を投げ、4安打4失点。自身4連敗中と、苦しむ右腕が5回もたずの結果に終わった。藤浪は球団広報を通して「野手の方が序盤から点をとってくれ、楽な気持ちで投げられる状況を作ってもらったのに、試合を作ることができずに申し訳ないです」とコメントした。
2番手には石崎。後続を2者連続の空振り三振に斬って取り、同点は許さなかった。