安藤、今季限りで引退 タテジマ一筋16年 さらばV戦士
阪神・安藤優也投手(39)が今季限りで現役を引退することが14日、分かった。15日に兵庫県西宮市内で会見を行う。01年度ドラフト自由枠で入団後、03、05年と2度のリーグ優勝に貢献。08年からは3年連続で開幕投手も務めた。13年から昨年まで4年連続で50試合登板を記録していたが、今季は1軍での出場はなかった。今後は球団に残る可能性もあるが、現時点では未定。
甲子園を舞台に、2位をキープして粘り強い戦いが繰り広げられている中、また一人、優勝の味を知るベテランがユニホームを脱ぐ。タテジマ一筋16年のプロ野球人生に、別れを告げる。長く阪神で活躍し、貢献してきた安藤が、今季限りでの現役引退を決断。15日に会見を行う。
安藤は01年度ドラフト自由枠で入団。ルーキーイヤーは先発などで起用されたものの、03年はすべて中継ぎで51試合に登板。セットアッパーとして、防御率1・62という成績を残し、18年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
04年はアテネ五輪に出場して、銅メダルを獲得。05年には先発に転向すると、11勝を挙げる活躍で2年ぶりのリーグ優勝の立役者となった。自身初の開幕投手を務めた08年には、自己最多の13勝も記録した。
10年には3年連続となる開幕投手を務めたものの、その後は右肩の故障などで苦しんだ。それでも、13年からは再び中継ぎに転向すると、昨年まで4年連続で50試合登板を記録。経験を生かした投球術に加え、年齢を重ねても変わることのなかった抜群の制球力でチームを支えてきた。
昨年、福原2軍育成コーチが現役を引退。今季からキャプテンを務める福留と共に、チーム最年長という立場となっていた。今季は1軍での出場機会に恵まれなかったものの、2軍では28試合に登板。モチベーションを保ち、日々の練習に全力で取り組む姿は、若手選手らの模範となっていた。
この日、安藤は鳴尾浜での残留組の練習に参加。いつものように、キャッチボールやランニングなどを行って汗を流していた。今後に関しては、生え抜きのチームの功労者ということもあり、何らかの形で「引退試合」も行われるもようだ。
また、引退後の来季は球団内に残る可能性もあるが、現時点ではまだ決まっていない。長くファンに愛され、チームを2度のリーグ優勝に導く活躍を見せた右腕が、新たな道を進む。
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