藤浪、2軍戦で4回2失点4四球…掛布監督、CS「非常に厳しい」
「ウエスタン、中日3-5阪神」(21日、ナゴヤ球場)
右打者の胸元をえぐることは、もう不可能なのか。三回から2番手で登板した阪神・藤浪は4回5安打2失点、4四球という結果に終わった。CSの舞台で復帰し、挽回するチャンスを目指していたが、その登板すらも厳しい状況となった。
四回は先頭の野本に左中間への二塁打を許すと、8、9番に連続四球。無死満塁となり、ここから2本の適時打を浴びた。この日許した5安打は、全て150キロ台の直球を捉えられてのものだった。
「相手も真っすぐを狙ってますし、その中で甘いところにいったら打たれますよね」と藤浪。四回に崩れかけるも「そこから立ち直ることもできたので」と手応えも口にした。だが、今の藤浪にはそれが精いっぱいだ。
チームは今、ポストシーズンを見据えている。掛布2軍監督は藤浪のCSでの登板について「非常に厳しい」と考えを示した。短期決戦は1試合の重みが違う。それだけに「これだけボールが不安定の中、(短期決戦で)投げられるのかを考えると」と険しい表情を浮かべた。
次回登板は27日もしくは28日のウエスタン・広島戦(甲子園)を予定している。藤浪は「しっかり投げられればいいかなと思います」と意気込みを見せた。今季最後となるかもしれない聖地のマウンドで、今後につながるものを見つけねばならない。