阪神2軍新監督候補に矢野、片岡コーチ 今岡コーチは退団、ロッテ2軍監督へ
井口資仁内野手(42)の新監督就任が確実となっているロッテが、阪神・今岡真訪2軍打撃兼野手総合コーチ(43)を2軍監督として招へいする方針であることが24日、明らかになった。同コーチは掛布2軍監督の後任候補として名前が挙がっていたが、今季限りで退団となる見通し。今後は矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)、片岡篤史打撃コーチ(48)らを軸に、次期2軍監督の人選を進めていく。
“ポスト掛布”の有力候補が、今季限りで阪神を去ることが確実となった。この日、引退試合に臨んだ井口の新監督就任が確実なロッテが、今岡2軍打撃兼野手総合コーチを2軍監督として招へいする方針であることが明らかになった。
この日、タマスタ筑後でのウエスタン・ソフトバンク戦でベンチ入りした同コーチは「まだ何も決まっていない。話すことはない」と多くを語らなかった。四藤球団社長も「特にこちらからお話しすることはありません。時期的に?そういうのも分からない」と言葉を濁した。
ただ、球団フロントは井口新監督が誕生した場合、ロッテ時代のチームメートであり、同級生の今岡コーチが招へいされる可能性を想定。仮に退団となった場合、焦点となっている2軍監督のポストは内部調整で進める方針を固めていた。
球団幹部は「チーム全体の大枠の中で調整が必要になるため、シーズンが終わるまで発表はできない。2軍監督に関しては外部から呼ぶことはない」と明言。掛布2軍監督の今季限りでの退任が決定した際、今岡コーチとともに後任候補として名前が挙がっていた矢野作戦兼バッテリーコーチ、片岡打撃コーチらを軸に人選を進めていくとみられる。
矢野コーチは中日、阪神で師事した星野監督、片岡コーチは日本ハム・上田監督の下でともに厳しい練習、厳しい環境を乗り越え、一流選手へと成長した経験がある。練習の大切さ、厳しく接することの重要性を理解している指導者であり、金本監督就任後は1軍のベンチで支えてきた。
“金本野球”の指導方針やイズムを理解しており、チームの世代交代を推進するには1軍と2軍が同じ方向性を共有して若手育成に臨む必要がある。それだけに、チームにとっては1軍の現ポストと同等に2軍監督も重要なポジションになってくる。
現在、チームは日本一を目指して戦っている最中。ただ、シーズン終了後、来季3年目を迎える金本監督新体制を速やかに発表できるよう、フロントは水面下で調整を進めていく。