CS大丈夫?聖地の虎20イニング無得点…天敵・今永に3戦全敗
「阪神0-2DeNA」(24日、甲子園球場)
またも天敵に屈した。阪神が今季12度目の完封負け。CSでも対決する可能性のあるDeNA・今永に七回途中まで無得点に封じ込まれた。甲子園での左腕には3戦全敗、対戦防御率は0・48。苦手意識をぬぐえず、2年ぶりのCS進出決定も持ち越しとなった。
歓喜の六甲おろしが鳴り響くことは一度もなかった。沈黙のスコアボードに並んだ9つのゼロ。甲子園では20イニング連続無得点の惨状に、金本監督は「甲子園で打ててないんでね。打たないと勝てませんから」と打線に奮起を求める。
立ち上がり、今永の直球を捉えきれなかった。過去の対戦と比べてもスピードはそこまで上がらなかったが、キレの良さでファウルを打たされ、カウント不利に追い込まれた。
「みんな差し込まれているし、ちょっとキレのいい真っすぐが来れば差し込まれてしまう。そこらへんですよね」と指揮官が語ったように、直球をクリーンヒットしたのは二回の福留だけ。三回以降はうまくチェンジアップなどの変化球を絡められた。
今永が残した七回2死満塁の場面では、代わった三上から代打・伊藤隼が11球粘ったが、最後はボール球に手を出して凡退。甲子園のマウンドに立った今永には、これで3戦全敗。18回2/3でわずか1得点しか奪えておらず、対戦防御率0・48と厳しい数字が並ぶ。
2位を確定させ、本拠地開催のCSファーストSでDeNAを迎え撃つことになれば、“天敵左腕”が先発してくることは確実。それだけにポストシーズンをにらむ上でも、甲子園で今永を攻略しておきたかった。少しでも苦手意識を植え付けておきたかった。
“マジック2”と迫っていた2年ぶりのCS進出決定は25日以降に持ち越しとなった。10日のDeNA戦を最後に、ホームゲームでは6試合、白星から見放されており「甲子園で勝てていないので。明日は何とか、地元で勝てるように」と力を込めた金本監督。甲子園で眼下のライバルを圧倒する試合が見たい-。その思いはファンも、チームも同じだ。