掛布2軍監督 他球団を学ぶ「非常に興味がある」 オーナー付アドバイザー受諾へ

 阪神・掛布雅之2軍監督(62)が29日、大阪・野田の電鉄本社で坂井信也オーナー(69)に退任を報告。球団から就任を要請されている「オーナー付アドバイザー」の受諾へ、前向きな考えを示した。正式な発表は1軍の全日程終了後になるが、来季はフロントから若手の成長を見守る。

 感動の最終戦から一夜明け、掛布2軍監督は背広姿だった。サラリーマンが行き交う大阪・野田にある阪神電鉄本社。報道陣を前にして語ったことは、自身が描く未来への展望だった。

 「前向きに球団の方でお世話になるということは考えています」

 次なる任務は「オーナー付アドバイザー」。シーズン中であることを考慮して明言は避けたが、就任への意思は固まっているようだ。これまで現役時代、解説者時代、そして2軍監督時代とさまざまな角度から野球を見てきた。今度は、また違った視点から白球を追う。

 「他球団の育成方法に、非常に興味があるんですよ」

 生え抜きの選手が力強くチームを支え、連覇を達成した広島。12球団屈指の育成施設を配備し、屈強な集団を作り上げるソフトバンク。強さの根幹を見つけ、それをチームに還元していきたい。「全て、タイガースのプラスにならないといけない」。新境地への挑戦になるが、楽しみだ。

 この日は、午前中に鳴尾浜で身体検査を受診。その後、坂井オーナーの元へあいさつに向かった。「(オーナーが)恐縮されて、『ありがとうございました』と。野球のマニアックな話をしたよ(笑)」。ネクタイを締め、スーツを着ても情熱は変わらない。新たな扉は、開こうとしている。

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