阪神2位確定!上本の死球交代から得点重ねる 俊介がけん引、岩貞は90日ぶり白星
「巨人1-5阪神」(30日、東京ドーム)
阪神が巨人に競り勝ち、今シーズンの2位が確定した。本拠地でのCSファーストS開催は、3年ぶりとなる。
試合は序盤から白熱の展開となった。初回、先頭の俊介が左中間二塁打でチャンスメーク。続く上本が送りバントの構えを見せた。だが、その初球、巨人先発・畠の投球が上本の左側頭部付近に直撃。畠はわずか4球での危険球退場となった。
上本は自力歩行でベンチに戻ったが、そのまま交代して都内の病院に直行。球場が騒然とする中、1死二、三塁から福留の二ゴロの間に先制点を奪った。
さらに二回には、2死二塁から、俊介が右前適時打で追加点。リードを2点に広げると、先発の岩貞は5回まで5安打1失点の粘投。7月2日のヤクルト戦(甲子園)以来、90日ぶりの5勝目(10敗)を手にした。
「先に取ってもらった点を守るのではなく、攻める気持ちを持って投げました。先発として任された試合で5回までしか投げることがでず、中継ぎの方に負担を掛けてしまい申し訳ないです」
さらに1点リードの七回1死。再び俊介だった。CS進出へ負けが許されない巨人は、1点ビハインドでマシソンを投入。必勝態勢を敷いてきたが、1-1から3球目。高めに浮いた直球を狙った。見送ればボール球。だが、振り切った球はグングンと伸びた。
そのまま右側スタンドに到達。巨人戦では2014年8月12日以来、3年ぶり2本目のアーチとなった。さらに右方向への本塁打は自身通算7本目で初。7度目の猛打賞、2打点、2得点と活躍が光った。2点リードで迎えた八回にはマシソンから、3連打を含む4安打を集中させて2得点。ダメ押し点を奪った。
守っては六回以降、藤川、桑原、マテオ、ドリスとつなぎ、無失点。投打にかみ合った快勝で、シーズン2位を確定させた。