上本が頭部死球浴びた巨人・畠から本塁打 謝罪には笑顔で「大丈夫」
「巨人-阪神」(1日、東京ドーム)
阪神の上本が1点リードの五回、前日の試合で頭部死球を浴びた巨人・畠から9号ソロ本塁打を放った。
この回、巨人は2番手で畠を起用。前日9月30日の同戦に先発した右腕は初回、上本に頭部死球を与えて4球で危険球退場していた。上本は試合中に都内の病院で検査を受け、「軽い打撲」と診断されていたが、一夜明けて「2番・二塁」で出場していた。
三回にも右前打を放つとこの回、1死で打席に立った上本は初球、真ん中の直球をフルスイングした。打球は左翼席上段まで到達。1点差に詰め寄られた直後の打席で、貴重な追加点。さらに危険球退場した翌日の一戦で、気迫のフルスイングで球場を湧かせた。
さらにこの気迫に続いたのが糸井。初球、内角の140キロ直球を右翼スタンドに運んだ。2者連続アーチとなる16号ソロで、リードを再び3点に広げた。
この日は練習前に畠と巨人の斉藤投手コーチが上本の元へ。頭を下げ、謝罪をされた。笑顔で「大丈夫」と答えた数時間後の一撃だ。左翼席からは「上本コール」が沸き起こった。