メッセンジャーCSフル回転…ファーストS開幕投手に中4日で広島戦

 右足腓骨(ひこつ)骨折からの完全復活を目指す阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が3日、甲子園で行われた投手指名練習に参加。CSでの登板へ、中4日でフル回転していく意気込みを示した。6日・中日戦(甲子園)に先発予定の最強助っ人が、下克上のキーマンだ。CSはメッセンジャーを軸に、相性重視の必勝ローテで臨む。

 甲子園の室内にメッセンジャーの声が響きわたった。能見が、秋山が、小野が笑顔で助っ人を見つめる。右足腓骨骨折の大ケガから、ついに復活だ。仲間の輪の中に入り、CSへの並々ならぬ決意を語った。

 「投げるのが仕事だから、短い間隔だろうが何だろうが問題ない!グッドコンディション、問題なし」

 次回の登板は6日・中日戦(甲子園)の予定。順調にいけば、14日・DeNAとのCS初戦を任される可能性が高い。その後は慎重に状態を見極めた上で、中4日もいとわずフル回転でマウンド上を支配する。逆襲に燃える男はそのつもりだ。

 指名練習ではキャッチボール、マシン打撃などで調整。1日の箕島球友会との練習試合(鳴尾浜)に先発し、2日後のこの日は休日の予定だったが、志願して参加した。現状を確認した香田投手コーチも「いつも通りということだった」とホッとした様子。頼れる大きな背中に、下克上の道筋は描かれていた。

 ポストシーズンへ、金本監督は「それ(相性)を見ながらやる。ボコボコに打たれるのに、投げさせる必要はない」と必勝ローテを組む構えだ。CSファーストSが開幕する14日・DeNA戦は、メッセンジャーが濃厚。秋山、岩貞がバトンを受け継ぎ、まずは王者への挑戦権を得る。

 そして、広島が待つ18日からのCSファイナルS初戦は能見。マツダスタジアムの防御率1・54を誇るベテランに託し、2戦目は中4日で最強助っ人右腕。岩田、秋山、岩貞、能見とつなぎ、逆襲のシナリオは完成する。

 ローテの中心に君臨するのは、間違いなく背番号54の大男。チームのため、仲間のためがむしゃらに右腕を振る。目指すは日本一の頂だ。それしかない。

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