糸原「CSしか見てない」 78日ぶり実戦復帰1安打2打点
「練習試合、阪神16-0BFL選抜」(5日、鳴尾浜球場)
チームの力になりたいという熱い思いが、体中からほとばしった。「右膝の内側側副靱帯(じんたい)損傷」でリハビリを続けてきた阪神・糸原が、78日ぶりの実戦復帰を果たした。途中出場で2打数1安打2打点をマーク。今後はCSでの1軍復帰を目指して、急ピッチで状態を上げていく。
原口の代打で五回から出場するが、第1打席は死球。続く第2打席も四球と、なかなかバットを振らせてもらえない。迎えた八回だ。無死二、三塁の好機で第3打席に入った。
フルカウントからの6球目、高めの球をコンパクトにはじき返した。打球は鋭く中前へ。待ち望んだ快音が響いた。糸原は「ピッチャーの球も見られたし、タイムリーも出たので」と充実の表情を浮かべた。
試合勘についても問題ない。「すんなり実戦にも入れましたし、感覚が鈍っている感じもなかった」と糸原。続けて「CSに向けてやるだけです。CSしか見ていないです」と目をぎらつかせた。
山田2軍監督代行は「あとは1軍に報告して、1軍の方でどうするかですね」と今後の見通しを口にした。勝負強い打撃はさび付いていない。ポストシーズンで戦力となるべく、糸原が執念を見せる。