あるぞ「五回桑原」CSは中盤でも投入!虎60試合登板クインテット
阪神は7日、甲子園の室内練習場で投手指名練習を行った。金村暁投手コーチ(41)は、14日から甲子園でDeNAと対戦するCSファーストSに向け、60試合登板クインテットを中心としたリリーフ陣にスクランブル態勢を敷く方針を明言。「全員が勝ちパターン」と語るように、試合中盤から最優秀中継ぎ投手のタイトルが確定している桑原、マテオが登板して相手打線の勢いを止める。
日本一へ向けた戦いを勝ち抜くため、強力リリーフ陣にスクランブル態勢を敷く。ブルペンを預かる金村投手コーチは「一戦必勝の戦いなので」と力を込めた。虎が誇るプロ野球史上初の60試合登板クインテットを、試合中盤から投入することも辞さない考えだ。
今季はある程度、役割を固めてシーズンを戦ってきた。ドリス、マテオ、桑原を勝ちパターンの3人に固定し、高橋、岩崎の両左腕がサポートする。そしてベテランの藤川、若手の石崎が場面を問わず、どんな状況でも相手の勢いを止める-。その信頼は「全員が勝ちパターンで投げられるのがうちの強み」と金村コーチは明かす。
だからこそ「試合展開と相性を見ながら。(先発が)一回りで交代することもある。五回から桑原?それももちろんある」と断言。最優秀中継ぎ投手の桑原が中盤からスタンバイすることで、たとえリードを許していても、流れを引き戻す投球が期待できる。先に強力なカードを出しても、まだ後ろには十分に戦えるメンバーがズラリと控えている。
「固定するのは抑えのドリスだけになる。香田投手コーチの方から、前もって準備していこうという話はあると思うし、常にスタンバイという状況になる」と金村コーチ。2戦先勝のファーストSでは、後手に回ることは許されない。本拠地での戦いということもあり、先手、先手を打ってピンチをしのぐことが白星へつながる。
この日は静養に充てたリリーフ陣。8日からは出場選手登録を抹消されているマテオ、桑原、高橋らが宮崎に移動し、9日からのみやざきフェニックス・リーグで1試合ずつ調整登板に臨む予定だ。
10月に入ってからは登板数もかさんでおらず、じっくりとパワーを充電している状態。香田投手コーチも6日の練習時に「複数回投げる人も出てくる」とフル回転させる方針を示していた。もちろん、リードした中盤以降に救援陣にバトンをつなぐのが理想の戦い方。ただ不測の事態が起こっても、流れを引き戻せるだけの力が虎のブルペンにはある。