DeNA斬りへ弾み!能見&岩貞が自責0の粘投

 5回から2番手で登板した岩貞
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 「フェニックス・リーグ、阪神9-3巨人」(9日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)

 みやざきフェニックス・リーグが開幕し、阪神が巨人に快勝した。先発した能見篤史投手(38)が4回を4安打2失点(自責0)、無四球の4奪三振。2番手の岩貞祐太投手(26)は5回4安打1失点(自責0)。14日からのCSファーストS・DeNA戦(甲子園)では第1戦がメッセンジャー、能見が第2戦、第3戦にもつれ込めば岩貞が先発予定。共に弾みを付ける調整登板となった。

 南国の太陽が照りつける中、カギを握る両左腕がマウンドに立った。14日からのCSファーストS・DeNA戦を前に、能見、岩貞が自責0の粘投。視察した金村投手コーチも「(2人も)一安心という感じですね」と一息ついた。決戦を前に上々の仕上がりだ。

 先発は能見だった。中5日で15日・第2戦の登板が有力。この日は全球種を確かめるように、1球1球、丁寧に投じていった。初回、先頭の重信に初球を狙われて、左前打で出塁を許した。だが、吉川尚を外角の落ちる球で空振り三振。続く石川も同じ球で空振り三振に斬って取った。

 最後は岡本を内角球で左飛に抑えて無失点。二、三回を三者凡退に抑えた四回。無死一塁から併殺コースの打球を遊撃・北條が失策。岡本、山本に連続適時打を浴びた。2点は失ったが、切り替えて宇佐見を二ゴロ併殺。和田はフォークで空振り三振に斬った。53球。打者との間合いを確かめるように投げた。

 「いろいろ球種も試せたし。間隔としては空くより、打者相手に投げられてよかった」

 続いたのは岩貞だ。16日の第3戦にもつれ込めば先発する予定。五回から登板した六回。1死満塁のピンチを招いたが、和田を空振り三振。田中も遊ゴロに抑えて無失点。「それなりに直球も走っていて、緩急を使えた投球ができましたね」。5回を投げて4安打1失点。九回に二塁・荒木の悪送球で1点を失ったが、最少失点で試合を締めた。

 対応が難しい軟らかいマウンドながら、両者とも素早い修正で試合を作った。「気持ちは…これからね。あとはしっかり調整していきたい」。能見が柔和な表情で帰路に就けば、岩貞は短い言葉に力を込めた。「はい、頑張りたいです」。まずはDeNA封じで、ファイナルS進出の挑戦権を得る。

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