阪神、勝利の方程式が崩れてタイに 第3戦、引き分け以上でファイナルS進出
「セCSファーストS・第2戦、阪神6-13DeNA」(15日、甲子園球場)
阪神が雨中の決戦に敗れ、1勝1敗のタイとなった。CSファイナルS・広島戦(マツダ=18日から)進出は、16日の第3戦に持ち越しとなった。
試合前から断続的に降り続く雨の影響で、午後3時3分にようやく試合開始した。実に63分遅れのスタートとなったが、試合序盤からグラウンドに水が浮いた状態。コンディション不良の中、試合は点の取り合いとなった。二回に阪神が俊介の2点適時打で先制したが、続く三回に同点に追い付かれた。
先発の秋山は3回5安打2失点で降板。裏の攻撃で大山のソロ本塁打で勝ち越したが、五回に2点を失って逆転された。再び六回に梅野のスクイズで同点に追い付いたが、試合が暗転したのは七回だった。勝利の方程式の一角、桑原が誤算。雨でぬかるんだグラウンドの影響でゴロが止まるなど、不運もあったが7安打を浴びて一気に6点を失った。
それでも攻撃陣では、ルーキーの大山が気を吐いた。二回には先頭打席で右前打を放ち出塁。俊介の2点適時打で先制のホームを踏んだ。さらに三回には左翼席へのソロ本塁打。六回の先頭打席でも右翼線への二塁打で出塁すると、七回にもこの日4安打目となる2点適時二塁打を放った。
これで1勝1敗。阪神は16日の第3戦で勝つか、引き分けでファイナルS進出が決まる。同日と予備日に設定されている17日も雨予報。いずれも雨天中止の場合は1勝1敗で、レギュラーシーズン2位の阪神が進出する。