阪神園芸の職人芸 大一番へ甲子園球場、舞台整う
「セCSファーストS・第3戦、阪神-DeNA」(17日、甲子園球場)
阪神園芸によるグラウンド整備が行われ、聖地が復活した。雨が止んでから3時間での職人技。こちらも短時間決戦で、ファイナルS進出をかけた大一番の舞台が整えられた。
この日は、試合開始9時間前の午前9時に阪神園芸の担当者約10人が集合。午後12時30分から本格的な復旧作業が開始された。水が残った部分に新しい黒土を入れ、ボコボコに荒れたグラウンドにトンボがかけられた。
甲子園施設部長の金沢健児さんは言う。「完璧ではないけど、限られた時間の中でできることを…。野球ができる状態にしようってね」。また、四藤球団社長は「(阪神園芸の)技術でしょう」と称賛した。
15日の第2戦は、雨中にも関わらず9回のゲームセットまで強行。内野はあらゆるところに水たまりができ、田んぼのような状態になっていた。断続的な雨で、この日も11時半過ぎまで降り続いていたが、18時のプレーボールに間に合わせるべく、急ピッチで準備が行われた。