先発の能見、わずか1/3回KO CS大一番でまさかの3失点背信投球
「セCSファーストS・第3戦、阪神-DeNA」(17日、甲子園球場)
阪神先発の能見篤史投手(38)が初回、2四球と2本の適時打で3失点。1死満塁としたところで、金本監督が断を下した。1アウトでの降板に、ベテラン左腕はうつむいた顔をあげることができなかった。
まずは先頭の桑原にフルカウントから四球を与え、続く梶谷には右前へ運ばれた。無死一、三塁といきなりピンチの場面を迎えると、ここで今季打点王のロペスに左前適時打を浴びた。
さらに筒香には、ファウルで粘られ四球。無死満塁と正念場を迎えると、その後1死満塁となって、6番・嶺井には2点適時打を許した。続く柴田に右前へはじき返され、1死満塁とされた。わずか37球、まさかの1/3回4安打、2四球、3失点のKO降板となった。
2番手には石崎が登板。ウィーランドを一飛、倉本は空振り三振に斬って取った。1死満塁のピンチを切り抜けた。
当初先発だった16日の同戦は雨天順延。スライド登板で臨んだ一戦だった。DeNA戦は今季3試合の登板で、1勝0敗。防御率2・14と安定感が光っていた。
1勝1敗で迎えた第3戦。CSファイナルS進出には、引き分け以上が絶対条件。ベテラン左腕の乱調で、初回から大きなビハインドを背負った。