【金本監督一問一答2】誤算は「あえて挙げるなら藤浪、岩貞」2桁期待も…
阪神の金本知憲監督(49)が18日、大阪・野田の電鉄本社で、坂井信也オーナー(68)にシーズンの報告を行った。約30分の会談後、四藤慶一郎社長(57)とともに会見を開いた。「超変革」から、「挑む」をスローガンに掲げた2年目の指揮は、シーズン2位で終了。前日17日にCSファーストS・DeNA戦に敗れ、今シーズンの全日程が終了した。今シーズンの誤算部分などについても振り返った。 【以下一問一答】
-誤算の部分は。
「誤算ですか…(笑)。言っていいか分からないですけど、外国人のバッターですかね。ほぼ日本人選手、国産で戦ってきましたから。もう少し打ってくれる選手がいたら…というのが、誤算と言えば誤算ですね」
-外国産のエンジンが加わると、さらに上の手応えが加わる。
「これは、来年のことは分からないんですけど。そうなれるようにね。若い大山、中谷、高山の底上げが第一にくると思いますけど」
-外国人選手も投手陣の活躍は素晴らしかった。
「リリーフに関しては何も言えません。感謝しかありません」
-逆に先発陣ですね。
「メッセンジャーはケガありましたけど、最後は戻ってきてくれましたし。よくやってくれました。秋山もよくやってくれました、でも、名前をあえて挙げるなら藤浪、岩貞。この2人が最低2桁は勝ってくれるものと計算していた。来年奮起してもらって。今年の分も来年、悔しさをぶつけてほしい」
-ローテーションも苦労した部分がある。
「去年経験した青柳、小野に何度かチャンスを与えて。小野の場合はいいピッチングもしてくれましたけど。でも、どうしても頭数が足りない部分で、終盤には岩田が出てくれましたし。能見も勝ち星は付かない中で試合を作って、1年ローテを守ってもらった。助けてもらった」
-打順もなかなか固定できずに苦労した。
「中心の糸井、福留という2人の中で、糸井がケガをして離脱は痛かった。孝介も夏場はしんどくて。休ませながら使えば、いい成績を残してくれるだろうとは思っていたんですけど。なかなか孝介をスタメンから外せる状況じゃなかったですから。苦しかったと言えば苦しかったですし。中谷がちょこちょこは打ってくれたのも、助けてくれましたね」
-待望久しかった右の和製大砲。中谷が20本クリアしたが。
「今年、プロ野球選手として初めて規定打席に到達しまして。僕から言わせてもらうと、まだまだできる。こんなもんじゃない。彼の気持ち、取り組む姿勢、考え方でもっとよくなる。逆に言えばいまの技術でよく20本打った。逆の発想でこの秋から、しっかりやらせたいと思います」