引退の安藤氏が阪神ファーム育成コーチに 金本監督からは「厳しく指導を」
今季限りで現役を引退した安藤優也氏(39)が23日、西宮市内の球団事務所で、阪神ファーム育成コーチ就任の会見を行った。背番号は「86」。現役引退からすぐのコーチ就任だが、16年間の経験を基に、選手には「厳しく」接していく考えだ。
「初めてのことなので、多少の不安はありますけど。またタイガースのユニホームが着られるので、楽しみ名部分が多いですね」。
会見に臨んだ安藤は、引き締まった表情で抱負を語った。2003、05年と2度のリーグ優勝に貢献。08年からは3年連続で開幕投手も務めた。13年から昨年までは4年連続で50試合登板を記録。先発、中継ぎ、抑えと、プロでは投手として、全ポジションを経験している。
就任を前に金本監督からは、「厳しく指導してくれ」と要望されたという。今季は1軍昇格なく、2軍で若手投手と接してきた右腕。「今年、ずっとファームで若手と一緒にやってきて、性格や、投げるボールは大体分かっている。すごく入っていきやすいと思います」とし、今後の課題について「今年に限って言えば、先発。長いイニングを投げる投手がでてきてほしいですね」と続けた。
秋季練習から指導を始めていく予定で、期待する選手には「全員です」と即答した。「僕も40歳まで現役をやりましたけど、あっという間でした。まずはそれを伝えて、時間を大切に。自分の野球道を突き詰めてほしい」。16年間で培った財産を、若虎たちに惜しみなく還元していく。