34歳・新井氏が阪神ファーム育成コーチに 「誠心誠意、一生懸命サポート」
今季限りで現役を引退した新井良太氏(34)が23日、兵庫・西宮市内の球団事務所で、阪神ファーム育成コーチ就任の会見を行った。背番号は「83」。現役引退からすぐのコーチ就任となるが、34歳という年齢も生かして、若手選手の成長を寄り添いながら支えていく。
会見に臨んだ新井氏は、引き締まった表情で抱負を述べた。「光栄なことですが、すごく責任がある。重く受け止めて、身が引き締まる思いです」。練習に取り組む姿勢や、その人柄は高く評価されており、若手からの信頼も厚かった。育成部門の強化にはうってつけの存在といえる。
「超変革」をもとにチームは若手の台頭が進む。球団として課題だった右打者育成は中谷、大山らが頭角を現しているが、それでも原口や北條、陽川といった大砲候補が、伸び悩んでいるのも現状。来季のリーグ優勝を目指す中、底上げは必要不可欠となっている。
「コーチはサポートする立場。誠心誠意、一生懸命、サポートしたいと思います」。年齢的にもまだ34歳。現役を引退したばかりで、体力、技術的にも、より選手に近い形指導できる強みがある。秋季練習から指導を始めていく予定。「サポート」という言葉を繰り返し使い、最後はファンに向けて「若い子をたくさん応援してあげて下さい!!」と言い。力強い言葉で締めた。