阪神が３年目の指揮を執る金本監督を支えるコーチングスタッフとして、２軍スタッフの大幅な若返りを断行した。矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ（４８）が２軍監督に就任し、平均年齢４１歳。フレッシュな顔ぶれで、若虎の育成部門を支えていく。

　世代交代を理由に掛布雅之２軍監督（６２）が退任。古屋英夫野手チーフ兼育成コーチ（６２）、久保康生投手チーフコーチ（５９）もユニホームを脱いだ。後任として矢野２軍監督が誕生。安藤、新井両コーチが育成を担当し、若年齢層のスタッフが集まった。

　高野球団本部長は「多少、迷いもありましたけどね。０３、０５年の優勝をもり立ててくれた選手。２人（矢野、片岡両コーチ）をどちらかに置きたかった」と明かす。悩んだのは中核を担うヘッドコーチと２軍監督のポスト。２軍スタッフは１人減になるため捕手出身で、打撃やバッテリーの指導も可能な矢野氏を２軍監督に据えたという。

　両氏とも金本監督就任から２年間、最も近くで支えてきた存在。来季、片岡氏には作戦面を、矢野氏に育成部門を任せ、連携を密にしていく。「ファームは一緒になって動ける人を。どんどん、より一層、練習してもらえるかなという期待がありますね」と高野本部長。熱く、厳しく、豊富な練習量で超変革を支える。