虎6位 啓新の152キロ右腕・牧「なかなか呼ばれなくて不安だった」
「プロ野球ドラフト会議」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)
阪神が6位で啓新(福井)の152キロ右腕、牧丈一郎投手を指名した。182センチ、82キロの恵まれた体を持つ、右の本格派は、福井市内の同校で指名の一報を受け「なかなか(名前を)呼ばれなくて不安だったが、(指名があって)落ち着いた」と、ホッとした表情を浮かべた。
京都市出身で「昔から親しみがある球団。小さい頃から、鳥谷選手や金本監督を(選手時代から)見ていた。憧れだし、尊敬している」と瞳を輝かせた。
阪神ファンの両親の影響で、小学生時代はよく甲子園に足を運んだという。金本監督の背番号「6」のユニホームを着て、スタンドから声援を送った。「(当時在籍した)シーツ選手が、練習前に手を振ってくれたのが印象に残っている」と振り返った。
高校時代は甲子園出場はならなかった。今夏福井大会は準々決勝で福井商に1-2でサヨナラ負け。しかし、プロで聖地に立つという未来が開けた。「甲子園に行けなかったので、早く(甲子園のマウンドで)投げたい。ローテーションを守れる投手になりたい」と意気込みを語った。
同校は前身は女子校の福井女子高校。1998年に男女共学となり、啓新に校名変更した。普通科のほか調理科、情報商業科、ファッションデザイン科がある。牧は、12年に創部した野球部からのNPB第1号となる。