ドラ4島田は赤星級 平凡二ゴロを内野安打に!一塁到達タイムは驚異の3.78

 「関東地区大学野球選手権大会・1回戦、上武大5-4関東学院大」(30日、サーティーフォー相模原球場)

 阪神からドラフト4位で指名された島田海吏外野手(21)=上武大=が30日、第13回関東地区大学野球選手権大会1回戦の関東学院大戦に「1番・中堅」で先発出場。第5打席で二塁右へのゴロを驚異の快足で内野安打にした。一塁到達タイムは3秒78。球団OB・赤星憲広氏の最速は3秒74。“2世”として期待が高まってきた。

 周囲の目に反し、島田には確信があった。打った次の瞬間に一塁にいたかのようなスピード。一塁到達タイムは驚異の3秒78。2点リードで迎えた八回1死の場面。定位置やや右寄りの二ゴロで内野安打を奪った。

 「当たりは良くなかったんですけど、自分の足ならセーフになれると思って走りました。常に全力疾走。それは心掛けています」

 2番・辻井の右前打で一、二塁。ここでも足で魅せた。3番・鳥巣の打球は中堅定位置付近への飛球。「普通の人なら行かないかもしれませんけど、自分を信じて走りました」と島田は迷わずタッチアップの体勢。捕球と同時にGO-。慌てた中堅手の送球がそれ、三塁ファウルグラウンドを転々とする間に、5点目のホームを踏んだ。

 九回に1点差に迫られただけに、結果的に大きかった1点。谷口英規監督(48)も「あれは褒めてあげたい。あれが決勝点だ」と絶賛した。プロでも4秒を切れば速いと言われる一塁までの到達タイム。球団OBでレッドスターと称された赤星氏の最速が3秒74とされ、数字でも「赤星2世」の名にたがわぬことを証明した。

 プロでの目標は盗塁王。球団では2005年の同氏以来のタイトル獲得に意欲を示す。中学時代には陸上100メートルで日本人初の9秒台(9秒98)を記録した桐生祥秀に勝ったこともある快足が武器。視察に訪れた担当の吉野スカウトも「3秒8を切る姿は何度も見ている。魅力、らしさを出してくれた。赤星さんのようになってくれたらね」と期待したが、島田に満足感はない。

 「チームにも迷惑をかけました。自分の中では0点ですね」

 5打席に立ち、3打数1安打1打点。犠飛もあったが、空振り三振、バント失敗と力みが焦りになった。大学生活最後の大会。辛勝だったが神宮大会出場への望みはつながった。次戦は11月1日の2回戦。勝利を誓う。「足でかき回したい。皆と1試合でも多く。勝ちにこだわりたいです」と島田。赤星2世の本領発揮はまだ先だ。

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