大和、FA権行使を伝えていた 球団は流出阻止へ条件見直しも 

 国内FA権を保有する阪神・大和内野手(30)が、球団に対して権利を行使する意思を伝えていたことが5日、明らかになった。近日中にFA宣言選手としてNPBに申請される見通し。オリックス、DeNAが調査に乗り出しており、阪神は条件の見直しも含め全力で流出を阻止する方針だ。

 チーム随一の守備力を誇る男が、FA権行使の決断を下した。球団幹部は「報告は受けている」と明かした上で「条件の見直しも含めて再検討していくことになる。絶対に残ってもらわないといけない選手」と全力で慰留する方針を示した。

 これまで球団は大和と複数回の交渉を重ねる中で、条件として当初3年を基本線として提示した複数年契約を4年に延長し再提示したもようだ。一方で大和自身は出場機会増を交渉の本筋として熟慮を重ねてきた。その上で他球団の評価を聞くことはFA選手に与えられた権利であり、その機会を得るために権利行使を決断。宣言残留の可能性も残しつつ、慎重に検討していくことになる。

 すでにオリックス、DeNAがシーズン中から調査を進めており、複数ポジションを守れる貴重なバイプレーヤーとして評価は高い。阪神サイドは坂井オーナーが大和の流出を阻止するよう厳命しており、条件の見直しも含め今後も粘り強く交渉していくことになりそうだ。

 安芸キャンプ終了後、報道陣に応対した金本監督は「残るのが前提であれば、宣言せずにとなるんだろうけど。まあ悩むよ。悩みますよ誰だって」と大和の心情をおもんばかった。来季も欠かせない戦力であるのは間違いないが、流出阻止へ予断を許さない情勢だ。

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