国内ＦＡ権の資格取得条件を満たしている阪神・俊介外野手（３０）が７日、保有するＦＡ権を行使せずに残留することを発表した。その一番の要因を「タイガースの力になりたい」と打ち明けた。来季もいぶし銀のバットがチームを勝利に導く。

　練習を終えた俊介が、自らの言葉で意思を表明した。「球団の方に残留するということを伝えました。権利を行使せずです」。今季７４試合に出場し、打率・３０９、４本塁打、２３打点の活躍をみせた男が来季もタテジマのユニホームを着る。

　「タイガースの力になりたいという気持ちもありますし、日本一にも」と俊介。熱い思いを胸に、戦い抜く覚悟を示した。

　契約条件に関しては「今、詰めているところです」と話したが、２年契約が結ばれる見通し。「球団からは、いいお話をいただいた。期待に応えたい」と言葉に力を込めた中堅の星が、金本阪神悲願の優勝の力となる。