ギータ流で高山再生 悪癖解消へ「構え方」学んだ 2年連続「4スタンス理論」注入
阪神・高山俊外野手(24)が8日、「4スタンス理論」の提唱者である広戸聡一氏から、約1時間半に及ぶ密着指導を受けた。内角打ちに課題を抱えており、最短距離でバットを出すための助言をもらった。ソフトバンク・柳田も実践する理論を習得して“ギータ流”で再生を図る。
午後1時の安芸ドーム。キャッチボールを終えた高山がティー打撃を始めた。広戸氏、金本監督、片岡ヘッド兼打撃コーチに見守られながら、懸命にバットを振り込んだ。
「4スタンス理論」は昨年の秋季キャンプに続く2年連続の受講。それでも新しい発見について「ありましたよ」と手応えを示した高山。有意義な時間を過ごせたとうなずきつつ「まあ頑張ります」と静かに闘志を燃やした。
指導は計1時間半に及んだ。その内容を広戸氏は「一番は構えに入るところ。そこに注意できれば、問題点が表面化しない」と説明した。バットが遠回りする悪癖の修正。そのためには構える前の段階がポイントだという。
高山がこの日見せたのは、構える前にバットのグリップをみぞおちの真ん中に持って行き、それからトップの形を作るという姿だった。「(ソフトバンクの)柳田君も真ん中に一回入れてから」と広戸氏。常勝軍団の主砲も実践する動きを取り入れ、理想的な打撃フォームを構築していく。
「4スタンス理論」でいえば、高山はB2タイプに属する。かかとの外側に重心があるタイプで、松井秀喜氏や西武の中村、そして金本監督も同様だ。広戸氏と意見交換し、自らも背番号9に指導した指揮官が高山の将来像を思い描いた。
「基本的にはツーベースの多い打者になってほしいよね。右中間、左中間。まずは広角に打ってほしい」とし、理想は今季48二塁打のセ・リーグ新記録を樹立した巨人・マギーのような中距離ヒッターだ。本拠地の甲子園は右中間と左中間が深く、二塁打が出やすい。虎の“ミスター二塁打”となるべく、高山が打撃改革を図る。
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