才木3回無安打0封!ローテ争いイケる 金本監督「十分入っていける」
「練習試合、阪神6-3LG」(11日、安芸市営球場)
阪神・才木浩人投手(19)が11日、秋季キャンプ初の対外試合となった韓国・LG戦に先発し、3回を無安打無失点に抑える好投を見せた。最速152キロの速球で空振り三振を奪うなど持ち味を発揮した若き右腕を、金本知憲監督(49)は来季の先発ローテ争いに加わる力があると高評価。虎の総帥、坂井オーナーが視察した一戦で猛アピールした。
若き力が今、また一つ成長しようとしている。マウンド上の才木は堂々とし、大きく見えた。「結果はよかったけど、内容はよくなかったです」。3回無安打無失点の結果に、辛口の自己採点にはなったが、それでも結果はマル。笑顔の実戦の場となった。
初回から自慢の直球で押していった。投じた9球中、7球がストレート。遊邪飛、捕邪飛、一邪飛と、いずれも前に飛ばさせない球威が光った。二回には5番・李ヒョンジュンを、この日最速の152キロの直球で空振り三振に。LG打線を、最後まで力でねじ伏せていった。
金本監督も、若虎の急成長に評価の言葉を惜しまなかった。「このオフで体が強くなって、一回り大きく強くなって来年の春に1軍へ連れて行って。まだ分からんけど、何とか使えるようにしてほしいですね。楽しみですよ」
そして指揮官は、こう続けた。「(才木と小野は)十分、そこ(先発ローテ争い)に入っていけるんじゃないですか」。視察に訪れていた坂井オーナーも「勢いのあるボールを投げているように見えました。順調にいってほしい。楽しみです」と、目の前での快投に目を細めた。
「(来季の開幕ローテも)もちろん狙っています、チャンスがあるなら」
8カ月前を思い返す。入団したての今年3月16日、才木は鳴尾浜のブルペンで投球練習をした際、金本監督に「開幕1軍を目指しています」とはっきりと告げた。その思いが、この1年の努力で現実味を増してきた。18歳の野望が、19歳の今へと確実につながっていく。「マウンドに立ったら、強気のタイプなので」。鳴尾浜、甲子園、宮崎、そして安芸を経て、また一つ成長を重ねた。