大山セカンド合格点!広島・菊池ばり強肩 来春Cも二塁挑戦継続
「練習試合、阪神6-3LG」(11日、安芸市営球場)
大山悠輔内野手(22)が11日、安芸で行われたLGとの練習試合に「4番・二塁」でスタメン出場。中継プレーで驚異的な送球を見せるなど、持ち味の強肩を生かした守備を披露した。久慈内野守備走塁コーチは来春の1軍キャンプも二塁挑戦を継続させる方針を示した。
きれいに糸を引くような軌道を描いたボールが、ワンバウンドで三塁に到達した。場面は六回、2死二塁から相手打者の痛烈な打球が右中間を真っ二つに破った。深い位置まで追って中継プレーに入った大山は、素早くボールを三塁へ転送。三塁打になってもおかしくない打球を二塁で足止めさせた。
金本監督は「広島の菊池も肩が強いしね。深いところの送球の強さにも関係してくるし。肩が強いに越したことはない」と語り、「ゲッツー取るところでセカンドの肩の強さは大事やからね。ボールを捕ってからも速い。どれだけ慣れてくれるか」と期待を込める。
九回に内野安打になりそうな打球をファンブルした失策はあったが、他の守備機会は無難にこなした。久慈内野守備走塁コーチは来春キャンプでも二塁挑戦を継続させることに「ある。(適性は)十分、十分」と現時点で合格点を与える。
大山本人は「まだまだ全然です。動きもわからないし、まだまだ練習しないといけない」と表情を引き締めた。打っても4番で内容のある2安打1打点。強肩強打の二塁手と言えば日米で活躍した井口(現ロッテ監督)の名前が浮かぶ。そのイメージを連想させるだけの資質と可能性が、大山にはある。