藤谷、ビックリ7発!矢野2軍監督納得「一番飛んでいた」打撃練習継続決定

 矢野2軍監督が二刀流挑戦を期待する藤谷
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 「阪神秋季練習」(19日、鳴尾浜)

 “大谷級”のポテンシャルや!阪神の藤谷洸介投手(21)が19日、鳴尾浜での秋季練習最終日に行われたフリー打撃で非凡な打撃センスを披露した。打撃の才能を見込まれた矢野燿大2軍監督(48)からの指示で投手陣からただ一人参加し、24スイング中7発の柵越えを放った。193センチ、97キロの日本ハム・大谷に対し、藤谷も194センチ、90キロと引けを取らない恵まれた体格。大谷ばりの“二刀流”に大きな期待が寄せられる若虎には、無限の可能性が秘められている。

 “意外な男”が打席に入った。残留組の秋季練習最終日。フリー打撃でバットを握ったのは、なんと投手の藤谷だ。「気持ちよかった」。プロ1年目右腕が見せた迫力満点の打棒。大谷のように打って投げての“二刀流”を期待する矢野2軍監督のお眼鏡にかなうパフォーマンスだった。

 打撃フォームは、まだぎこちない。それでも放った打球は24スイング中柵越え7本。「(打撃は)好きです」。芯に捉えられずバットを折る場面もあったが、大きな可能性を感じさせるスイングだ。

 以前から注目の的だった。投手陣の打撃練習中、ひときわ大きな打球を放つことで話題になっていた藤谷に矢野2軍監督が着目。投手としてではなく一人の打者として改めて打撃を確認したいと同時に、今後へ向けて打球を遠くへ飛ばせる能力を生かすべく、この日のフリー打撃参加が決まった。

 その潜在能力に期待せずにはいられない。藤谷の打撃に矢野2軍監督は「(現時点では)安っぽい大谷の二刀流になっちゃうけど」と冗談交じりに話しながら、「すごいよ。今日の中で一番飛んでいた」と目を見張った。さらに「持っているもの(能力)は生かしたい」と引き続き打撃技術を磨かせる方針だ。

 高校通算15本塁打。パナソニックでの社会人時代は「1スイングもしてないです」と藤谷。矢野2軍監督からフリー打撃を行うよう指示を受けた際は「冗談かと」。自らの打撃センスを感じ始めたのはプロ入り後。高校時代から体を大きくすることを意識し「16キロ」増量した肉体改造が、ここで功を奏したと自己分析する。

 当然、“本業”にも力を入れていく。今季は1軍登板なし。ウエスタンでは10試合で1敗、防御率5・29。オフに向けて「ボールを投げない日を少なくしたい」と気を引き締める。いつか1軍の登板試合でド派手な一発をお見舞いしたい。

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