“遼馬カーブ” 来季から必殺球に 「バッターが嫌がる球を」
阪神の松田遼馬投手(23)が21日、来季の目標に“遼馬カーブ”習得と50試合登板を打ち立てた。契約更改交渉では100万増の1500万円でサイン。リリーフ時に投じることが少なかった球種を完全にマスターする。(金額は推定)
“必殺球”を手に新シーズンに挑みたい。「来年は50試合ぐらい投げてほしいと(言われた)」。交渉の席では球団からノルマを課せられたが、チーム事情に応じて先発とリリーフ両面での起用が期待される。それをクリアするため松田が目をつけたのがカーブだ。
きっかけは、現役時代に縦に落ちるカーブの使い手だった香田投手コーチの言葉だ。「キャンプで香田さんから『代名詞を作るように』と言われ、カーブがよくなってきたので」。2軍戦での先発では緩急をつけるために投じたが、リリーフでは直球を中心に押すスタイルだった。
引き出しを増やせば有利に戦える。「中継ぎの時にあまり使ってなかったので、勝負球として使っても」。カウント球だけでなく、ウイニングショットとしても視野に入れる。
今季は26試合で1勝2敗、防御率5・05。8月13日のDeNA戦(横浜)は自身111試合目でプロ初先発も。「バッターが嫌がる球を」。磨き上げる遼馬カーブでさらに上のステージへ登る。