鳥谷、三塁でGG初受賞 通算5度目、来季も受賞で掛布に並ぶ!

 「第46回三井ゴールデングラブ賞」の表彰式が11月30日、都内で行われ、阪神からは鳥谷敬内野手(36)が出席した。遊撃手部門では過去4度、同賞に輝いているが、三塁手部門では初受賞。来季、再び栄冠を手にすれば阪神の内野手で歴代最多、掛布雅之の6度に並ぶ。熟練の守備をさらに磨き上げ、ミスタータイガースへの道を歩んでいく。

 鳥谷は金色のグラブを両手に持ち、まばゆい光に照らされた。球界最高峰の守備の名手たちが集う表彰式。「喜びというよりは、驚きというか。獲れると思ってなかったので」。慣れ親しんだ遊撃ではなく、三塁手での初受賞。控えめに、そして感慨深げに語った。

 今季は143試合の出場で失策9、守備率・968。遊撃からのコンバート初年度で安定感ある守備を見せ、通算5度目の栄誉を手にした。もちろん、来年も同じ場所に来るつもりだ。阪神の内野手で6度目の受賞となればミスタータイガース・掛布雅之以来となる。

 「どのポジションでもこういう賞を獲れたらなと思います」

 金本監督は「もちろんね」と来季も三塁で起用する意向を示している。大和の退団で遊撃は空いたが、鳥谷も虎将の思いと同様だ。

 「守れるポジジョンが今は三塁しかないので。しっかり守れるように、取られないようにやるだけです。(遊撃は)慣れ親しんだポジションですけど、自分のできることをやるのが今の仕事です」

 18年シーズンへ、オフは課題と真摯(しんし)に向き合っていく。「(一番苦労したのは)打球のスピード。距離感も違うので、反応の仕方はだいぶショートとは違いました」。一塁へ送球する時の角度など、今も違和感を覚えることがあるという。克服できれば、もっと高いレベルに到達できる。「どんどん練習していくしかない」と気合は十分だ。

 プロ1年目から変わらない、飽くなき向上心が鳥谷を突き動かす。「もっとやらなきゃいけないという感じです」。グラブを置くその日まで、黒土の上を縦横無尽に駆け回る。

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