植田よ、レギュラー獲れ!掛布SEA、大和退団で愛弟子にエール
阪神の掛布雅之SEA(62)が2日、植田海内野手(21)のレギュラー奪取へエールを送った。この日は大阪市内で行われた熊本復興チャリティーイベントに参加。来季の注目選手に「非常に面白い」と愛弟子の名前を挙げた。植田は今季2軍で96試合、1軍でも13試合に出場。その中での失敗や成功を糧にして、このオフ期間での成長を願った。
海よ、頑張れ!今季の経験は来季への武器となる。掛布SEAのエールは、今年プロ初安打をマークした21歳の若虎に向けられた。「海君あたりが開幕でね、レギュラー獲ってくれたらうれしい」。ファーム監督時代の愛弟子の成長した姿に目を細めた。
2軍を指揮した今季、植田はファームで96試合に出場。使い続けることで、確かな経験を積ませたかった。例えば、無死一塁で打席には植田。この場面でのサインは「ゴロを打て」だった。
「走者が入れ替われば、1死一塁でスチール。1死二塁という、無死一塁の時の送りバントと同じような形が作れるんだから」と説明。ウエスタン・リーグ2位となる25盗塁を決めた植田だからこその“ゴロ指令”。簡単に送りバントを試みるのではなく、武器の俊足を最大限に生かしたスタイルだ。
活躍が光る試合があれば、失敗することもある。その経験すべてが、1軍で戦う上での力となる。「この一冬越えれば相当、体つきも変わるだろうし、今年の1軍での経験が生きると思う」。大和のFA移籍はチャンスでもある。師の言葉からは、植田に対する大きな期待が伝わってきた。