ドラ4島田&ドラ3熊谷、韋駄天コンビ結成や 30メートル走で神足タイム出た
今秋ドラフトで指名された阪神の新人7選手が3日、兵庫県西宮市内で甲子園や球団施設の見学、体力測定を行った。ドラフト4位・島田海吏外野手(21)=上武大=は30メートル走で3秒99という驚異的なタイムを計測。同3位の熊谷敬宥内野手(22)=立大=も島田に匹敵する走りで好タイムをマークした。7選手は4日、入団発表会見に臨む。
30メートル走の2本目だった。島田の記録が4秒を切った。チーム内でも3秒台を出せるのは植田と江越のみ。入団前にも関わらず驚異的なタイムを出したドラフト4位は、「オフでも3秒台が出るんだなと」と余裕しゃくしゃく。「まだ(タイムは)出ると思います」と自信をみなぎらせた。
その自信には十分な説得力がある。体力測定を担当した権田トレーナーの「土でスパイクを履いている方が、選手たちにとっては走りやすいかもしれません」という言葉だ。この日の計測は人工芝でランニングシューズ。条件が整えば、さらにタイムが上がる可能性はある。
もう一人の俊足選手、熊谷も4秒08の好タイム。それでも「今日は全然ダメでした。自分のコンディショニングの仕方が悪かったので反省しています」と不満顔。過去には30メートル走で3秒台を記録した経験があるという。
金本監督は来季の方針として、足のスペシャリストを最低2人はベンチに入れて戦うプランを明かしている。島田、熊谷にはあくまでレギュラー獲りを期待しているが、きっかけとして足をアピールできればチャンスはおのずと増える。“韋駄天(いだてん)コンビ”が、来季の金本阪神に欠かせないピースとなってみせる。