来秋ドラフトは高校生野手が中心 高山、大山らの次世代獲得で常勝軍団へ
阪神が来秋のドラフトへ向け高校生野手を軸にスカウティングを進めていくことが5日、分かった。現在のチームに目を向ければ、22歳から27歳の野手が各ポジションにそろっている。この日、西宮市の球団事務所でスカウト会議を行い、2000年生まれの高校生を起点とした“第二世代”を形成していく方針を確認した。
未来永劫(えいごう)、生え抜き野手がチームの軸となれるように-。来年のドラフトに向け、高校生野手を中心にリストアップしていくことが明らかになった。球団関係者は「22歳以上の野手はある程度、どのポジションにもそろってきたから。そう(高校生中心に)なっていくよね」と語る。
金本監督が推し進めた超変革路線で、大山、高山らをはじめとした若手野手が各ポジションのレギュラーを争う段階に入った。このタイミングで来年、高校3年生となる世代を起点として“第二世代”を形成することが常時、優勝争いができる骨太なチーム作りの端緒となる。
現在の第一世代が主力となる時期に、第二世代が実力を伸ばせばさらなる競争とチーム力アップにつながる。特に来秋ドラフトは高校生が豊作で、大阪桐蔭の藤原、根尾、報徳学園・小園ら下級生時代から強豪校のレギュラーを張った実力者が上位候補と目される。
チームとしても14年度ドラフトで植田を指名して以降、高校生野手を獲得していない現状がある。今秋ドラフトでも指名を検討していたが、補強ポイントと候補者のバランスを考えて見送った。戦力補強の根幹となるドラフト。年明けのスカウト会議で逸材をリストアップし、リサーチを進めていく。