虎のロザリオ 週明けにも正式契約 ドミニカ現地紙報じる!年俸3億9550万円
阪神は獲得を目指している前韓国・ハンファのウィリン・ロザリオ内野手(28)と2年総額750万ドル(約8億4750万円)で大筋合意に達し、メディカルチェックを経て、週明けにも正式契約を結ぶ予定であることが8日、分かった。ロザリオは検診のためウインターリーグが開催されているドミニカ共和国から米ニューヨークへと移動し、球団もスタッフを現地へ派遣。交渉は最終局面を迎えており、虎のロザリオ誕生へついにカウントダウンに入った。
待ちに待った主砲獲得へ、交渉は最終局面へと入った。球団幹部は「ロザリオはニューヨークへ向かっている。検診を受けるために。そこで問題がなければ、週明けに発表できる見通しだ」と明かした。
ロザリオは1日(日本時間2日)から母国・ドミニカ共和国で開催されているウインターリーグに参戦していた。条件面が大筋でまとまったことにより、交渉の最終段階となるメディカルチェックを受けるためにニューヨークへと移動した。
この日、谷本球団本部長が「身分照会も完了しまして、(球団の)後発隊もアメリカの方に到着しております」と明かしたように、球団担当者が同席する中で検診を受け、問題がなければ正式契約を結ぶ見通し。クリスマス前の決着を目指していたが、ハンファの保有権が消失しておよそ1週間、電光石火のスピードで契約をまとめ上げた。
ドミニカの地元ニュースサイトによると、1年目は年俸350万ドル(約3億9550万円)の単年契約となり、2年目は一定の成績を残した場合、自動更新される変則2年契約でまとまったとみられる。更新した場合の年俸は400万ドル(約4億5200万円)となり、2年総額750万ドル超の大型契約となる見通しだ。
阪神では96年にグリーンウェルと単年3億5000万円で契約を結んだのが史上最高額。ロザリオはそれを更新することになり、来季、金本体制3年目で18年ぶりのリーグ優勝を目指す上で、フロントも熱意を示した形となる。
シーズン終了後のオーナー報告では、4番を任せられる外国人打者の獲得が議題に上がっていた。複数の候補者をリストアップする中でメジャー通算71発、韓国で2年連続3割、30本、100打点をマークしたロザリオに照準を定めてきた。
米国でも複数のメディアが「ロザリオは阪神タイガースと契約を結ぶ方向」と報道しており、獲得は決定的。最終チェックを経て、待ちに待った「虎のロザリオ」が誕生する。