西岡 遊撃奪取!アキレス腱断裂からカムバック宣言 8年ぶり“本職”「貪欲に狙う」

 契約を更改し、ファイティングポーズで引き揚げる西岡(撮影・持木克友)
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 阪神の西岡剛内野手(33)が8日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸9000万円から、1500万減となる7500万円でサインした。4年連続の減俸にも来季契約を感謝。2016年に負ったアキレス腱完全断裂を「僕の中では最高のケガ。楽しみです」として復活を誓い、10年のロッテ時代以来、8年ぶりに遊撃でのレギュラー獲りを目指す。(金額は推定)

 減額提示にも笑みが浮かんだ。シーズンは終了したが、西岡の「1年」にはまだ先にある。2016年のアキレス腱完全断裂と同時に、一度は折れた心を「縫い合わせて」きた。4年連続の減俸更改。口にしたのは球団への感謝、遊撃手としてのカムバックだ。競争に、自分自身に勝つ。

 「18年のシーズンが終わるまでが1年と考えているので。そういう意味では(来年が)本番なのでね。言い訳がきかない年でもありますが。面白い年になるやろうなというのは、体感しているので」

 約20分間の会見。西岡は3度「楽しみ」という言葉で来シーズンに向けた思いを表現した。今季は32試合の出場で打率・228、5打点に終わった。7月17日の広島戦で約1年ぶりに復帰。8月19日の中日戦では、復帰後初めて盗塁を決めるなど、復活へ足掛かりとなるシーズンだった。

 秋季キャンプも志願して完走。若手と泥にまみれた。「アキレス腱が切れたというのは、僕の中で最高のケガでした」。ケガと同時に自分と向き合った。「あの頃が一番楽しかった。今の立場は似ている」。思い出すのはがむしゃらに、レギュラーを目指した10代だ。「例えば…」。言葉は次第に熱を帯びた。

 「キャンプで遊撃を守らせてもらいましたけど。アキレス腱が切れる前はそういう話すら出てこなかったので。ということは進歩している。僕自身、手応えを持っているのでね。僕が守ってきたポジションというのは、貪欲に狙っていきます」

 大和がDeNAに移籍。首脳陣は二遊間、特に遊撃での動きを評価する。1軍レベルで遊撃を守るのは11年、米大リーグ・ツインズで60試合を守ったのが最後。定位置奪取となれば10年のロッテ時代以来だ。「よく背水の陣と言われますが、そういうのは全くない。見ておいて下さいという感じです」と西岡。心と体を紡いだリハビリ過程を経て、2018年を最高に「面白い」年にする。

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