赤星氏「53」継承のドラ4島田にエール 「僕より長くやって」
阪神OBの赤星憲広氏(41)が10日、「甲子園歴史館特別企画」のトークショーに出演した。今季の阪神を振り返りながら、今後に向けて若虎の成長に期待。自身が9年間背負った背番号「53」を受け継ぐドラフト4位・島田海吏選手(21)=上武大=に、エールを送った。
背番号「53」-。特別な思いがあることは、変わらない。赤星氏にとっても、虎党にとっても。それでも、今度は“島田色”に染めてもらいたいと願う。「心の中では『頑張れよ』と思っています」。赤星氏が、「53」の後継者となるドラフト4位・島田にエールを送った。
阪神の背番号「53」は、現役時代の赤星氏が9年間背負った、いわば俊足選手のシンボル。赤星氏が09年シーズン限りで引退後、14年には投手の建山がつけたが、15年から3年間は空き番となっていた。「空いていた期間が長いので、(島田は)どうしても比べられることになる」。番号が空いていた期間も含め、虎の53番=赤星の認識は、根強く残っているのも事実だ。
だからこそ感じる島田のプレッシャーを、赤星氏は思いやった。「ルーキーでいきなり53というのは、ちょっとプレッシャーあるんちゃうかなって」。それでも、と言葉を続けた。
「僕は9年しかやっていませんので、『自分のカラー』にするために、僕より長くやってくれればいいだけの話かな」
自身はけがに泣いたプロ生活だった。島田への願いは、息の長い選手になること-ただそれだけだ。
「思い切って、1年でも長くタイガースのために頑張ってもらいたい」。島田を含むルーキー、来季2年目を迎える大山の飛躍にも期待を込めた赤星氏。虎の未来を担う若虎の背中を、力強く押した。