秋山、五輪選手超え 初体験「スポーツ科学」で驚がく数値出た!

 阪神の秋山拓巳投手(26)が13日、静岡・浜松市にある「アローズラボ浜松」を訪問。最新のスポーツ科学に基づくプログラムを提供するジムで、全身の数値を測定した。「劣っている部分が多い」と自己分析する一方、リオ五輪に出場した陸上選手を上回る数値、バランスを記録。「今年以上」を誓う来季に向けて、さらなる“伸びしろ”を証明した。

 全身の測定を終えた秋山は、少し悔しそうに笑った。10項目。最新鋭の技術がそろった施設で、初めて「スポーツ科学」に触れた。「まだまだ伸びしろだらけです」。同施設は最先端技術を駆使して、測定→分析→カウンセリングができる。来季に向けた新たな試みに手応えを感じていた。

 「今までやったことなかったことばかりで。初めて体験して劣っているのが分かった」

 新境地の開拓。「1年間戦うために何が足りないのか」を求め、最新トレーニング施設の門を叩いた。測定した結果を同施設で分析し、数日後にカウンセリングが行われる。詳細は後日に分かるが、明らかな非凡さも見せた。下半身の筋力測定では「レッグパワー」で、1300キログラム近い数値を記録。担当したサイエンス事業部・部長の中塚英弥氏を驚かせた。

 同施設にはプロゴルファーや各競技のプロ選手らも通う。中にはリオ五輪に出場した陸上選手もいるが、「トップアスリートで1200前後。それを超える数値」と解説する。さらに最も驚いたのは左右の筋力バランス。「普通、プロのアスリートでも、どちらかに偏りがちです。ここまでそろっている選手は初めて」と目を丸くする。その効果は大きい。中塚氏は太鼓判を押す。

 「ケガもしにくいですし、力を発揮しやすくなる。球速にも影響してくると思いますし、力の伝え方、出し方を理解できたら、もっとよくなる。伸びしろは全然ありますね」

 今季は開幕からローテ入りし、離脱なく25試合に登板した秋山。チームトップの12勝(6敗)を挙げて、防御率2・99と安定感が光った。一方で終盤の9月に苦戦。4試合の登板で勝ち星がなく、180イニング超えを誓う来季に向け、「自分を知りたい」と飽くなき探究心が体を動かしている。

 今後は数値化し、分析されたものを参考に、トレーニングにつなげていく。「いろんな発見がありました。これからどう(野球に)つなげていくか。結果を理解して、勉強して生かしていかないと意味がないので」。最先端技術と共に挑む2018年。秋山の“伸びしろ”が来季、チームの原動力になるはずだ。

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