メッセ流出阻止へ誠意でお願い 国内FA権取得直後面談へ

 阪神が来季開幕直後に国内FA権の資格取得条件を満たし、2019年にも外国人登録枠から外れる予定のランディ・メッセンジャー投手(36)に対し、権利取得直後に面談を行う方針であることが20日、分かった。所属する外国人選手が同権利を取得するのは球団では初めてで、他の日本選手と同様に誠意を尽くす考え。19年シーズンは日本選手扱いとなるため、契約延長についても迅速に検討していく。

 大黒柱として揺るぎない存在感、日本人以上に強い責任感を持つ助っ人だからこそ-。球団も最大限の誠意を尽くす。来季、出場選手登録登録日数が18日でFA権の資格を満たすメッセンジャー。球団幹部は「早めに声かけはしていきます。流出?そうならないようにしないといけない」との方針を明かす。

 今シーズン終了時点で1軍登録日数は7年と127日で、故障などのアクシデントがなければ4月中にも登録日数が8年に達する。過去に日本選手の権利取得時には、その直後に球団が長年の功績に対して感謝の言葉をかけると同時に、残留要請を行ってきた。

 メッセンジャーとは16年オフに2年契約を結んでおり、来年は2年契約の2年目。翌19年シーズンは外国人登録枠を外れて日本選手の扱いとなる。ここまで投手陣を引っ張ってきた“功労者”に対して、助っ人という扱いではなく、日本選手と同様、迅速に残留要請を行うことなどを検討し、誠意を尽くしていく考えだ。

 すでに金本監督はメッセンジャーを来季開幕、3月30日の巨人戦(東京ドーム)で先発起用すると明言。外国人投手としては南海・スタンカを抜いて史上最長となる4年連続で開幕のマウンドに立つのは決定的だ。

 今年8月の巨人戦で右足腓骨(ひこつ)を骨折する重傷を負い、ボルトで固定する緊急手術を経てシーズン終盤に強行復帰した。来季はボルトを埋め込んだままプレーすることになるが、谷本球団本部長は現在の状況について「特別、問題はないと聞いております。最後に投げていますから」と明かした。

 2010年の初来日から長きにわたって先発の柱として投手陣を支えてきた右腕。通算84勝をマークし、虎のエースの座は疑う余地もないメッセンジャーに対し、球団は最大限の誠意を尽くしていく。

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