現役引退の狩野氏 能見に“10勝エール” 下柳氏例に「技、制球力がある」
今季限りで現役を引退した元阪神・狩野恵輔氏(35)が22日、能見篤史(38)に“10勝エール”を送った。09年シーズンの開幕バッテリー。長く2軍生活も共にし、同年は24試合でコンビを組んだ。下柳氏らを例に「技、制球力がある」と来季2桁勝利を断言した。
「僕を育ててくれた投手」として、思い出は数限りない。同年4月24日の広島戦で完封。狩野氏にとっては先発マスクで初めての完封リードだった。また、7月19日の巨人戦は9回2安打無失点。延長十回、金本(現監督)の決勝打が生まれた試合も忘れない。
「下柳さんも40歳を超えて2桁勝った。1年でも、1日でも長く」。誰よりも近くで見てきたからこそのエールだ。3年ぶりの大台到達。盟友の声に能見も「いろんな思いがある。子供が覚えてもらえるまでやりたいし、応援してくれる人たちのために」と活躍を誓う。