原口、来季正捕手奪回へ「耐」える 今年の漢字は「辛」
阪神の原口文仁捕手(25)が24日、正捕手奪還に挑む覚悟を語った。埼玉県内の寄居町運動公園で後援会主催の野球教室に参加。今春のオープン戦で打点王に輝き、シーズン20本塁打を記録した中谷のように、キャンプ序盤から結果を出していく意気込みを明かした。
埼玉県北西部にある寄居町。原口は18歳でプロ入りするまで、荒川が流れる緑豊かな町で育った。「ゼロからの立場になったので、もう一回です」。原点の地に立ち、思いが巡る。今年の漢字を「辛」とし、来年に向けて「耐」と表現。地元の風に背中を押され、新たな再出発を誓った。
「試合に出られず、辛かった年。辛抱でした。来年のチャンスは少ない。耐えて結果を出したいです」。捕手もできる右の大砲、ロサリオの加入。捕手に再挑戦する原口は「後戻りはできない」と腹をくくる。正捕手を奪い返すために必要となるのが打棒復活。描くのはキャンプ序盤からの活躍だ。
今春、中谷がオープン戦で14打点。12球団トップの数字を残し、一気に飛躍の年につなげた。「結果を出せば誰にでもチャンスはある」。キャンプ序盤の実戦から1打席、1球に執念を込める。オープン戦の“タイ獲る”から正捕手奪還を。イブの誓いを結果に変える。