桑原、異例の“公園トレ” 横山、島本ら“チーム桑原”と地域憩いの場で!?
練習場所は地域の憩いの場!?阪神・桑原謙太朗投手(32)が25日、鳴尾浜での年内の自主トレを打ち上げた。今後は硬式球でキャッチボールができる公共施設を探し、「チーム桑原」の仲間と共に汗を流す予定。異例とも言うべき“公園トレ”で、飛躍を遂げた2017年を締めくくる。
寒風吹きすさぶ午後3時、ついに鳴尾浜の“門”が閉まった。数時間前まで活気にあふれていた虎の穴も、静かに年の瀬を待つ。そんな中、桑原は新たな場所を探していた。「キャッチボールができる場所を探して、やろうと思って」。危険が伴わないのであれば、地域の公園など公共施設でも構わない。
参加者は、同じく鳴尾浜で自主トレを続けていた若虎たち。横山、島本ら“チーム桑原”の面々と合同で鍛錬に励む。「太らないように年末年始でも気をつけますよ。飲み食いすることも多くなると思いますけど」。慢心はない。普段通り自らを律していく。
最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いても、桑原は桑原のままだ。今季は67試合に登板して防御率1・51、43ホールドポイント。球界を代表する選手が、地域の人々に溶け込んでトレーニングに励むことは極めて異例。だが、右腕にとっては普通のことだ。「キャンプに入ったら投げないといけないので」。商売道具の右肩をケアしながら、常に刺激を与えることも忘れない。
胸に秘めるのは、さらなる飛躍への道のりだ。昨季は1軍戦登板ゼロに終わった右腕も、不断の努力の末に一筋の光を見つけた。契約更改交渉では、球団史上最高の463%アップとなる3700万増の4500万円でサイン。今年以上の活躍が期待される18年シーズンで、目指すのは悲願の日本一。そのために再びリリーフ陣の屋台骨を担ってみせる。
まずは2月1日に照準を合わせ、万全の準備を期す。新球取得も頭の片隅に入れつつ、念頭にあるのは直球とスライダーの質を向上させることだ。来シーズンに向けて、多くを変えるつもりはない。これまで通り、不動心を貫く。