【17年阪神10大ニュース】2年ぶりAクラスもV逸、史上初!60試合クインテット

 デイリースポーツが選ぶ、阪神10大ニュース。「挑む」をスローガンに掲げた金本監督就任2年目は、2年ぶりのAクラスとなる2位に終わりました。9点差を大逆転したり、マツダで3連敗したり…。喜びも悔しさも味わった中に若虎の着実な成長があり、勝負の3年目へ向けて確かな手応えを感じた1年でもありました。

  ◇   ◇

 【(1)2年ぶりAクラスもV逸】

 4位に終わった昨年を踏まえた今季は、金本監督2年目となるチームの成長が感じられた1年だった。藤浪、岩貞、高山、北條らが思うような数字を残せなかった中での2位とは、来季につながるものとなった。

 ただ、一方で課題が残ったことも事実だ。広島とは10ゲーム差を付けられただけでなく、6.5ゲーム差で迎えた9月5日からのマツダスタジアムでの3連戦では、2戦連続でサヨナラ負けを喫するなど3連敗。さらに同18日には、甲子園での直接対決で敗れ、目の前での胴上げを許す屈辱も味わった。

 坂井オーナーは球団納会の時に「力の差はゲーム差ほどあるとは思っていない」と話し、金本監督も「全体のチーム力で言えば、10ゲームほどの差がないのかなという。でもやっぱり受け止めないといけない」と振り返る。昨年よりも差は縮まったが、勝負どころでの接戦をいかに勝ちきれるか。そこが、来季の優勝を目指す上でポイントとなってくる。

 【(2)史上初!!鉄壁60試合クインテット】

 鉄壁を誇る“クインテット”が球史を塗り替えた。中継ぎ5投手が60試合以上に登板。史上初の記録だった。

 中でも輝いたのはマテオ、桑原の2人。昨季1軍戦登板ゼロに終わった桑原だが、今季はチームトップの67試合に登板。43ホールドポイントを挙げた。来日2年目のマテオは63試合に登板し、ホールドポイントは同数。互いに方程式の一角として、最優秀中継ぎのタイトルを分け合った。

 2人を筆頭に岩崎(66)、ドリス(63)、高橋(61)が60試合登板を達成した。チーム防御率3.29はリーグトップ。78勝のうちリリーフで勝利した試合は31勝。救援防御率2.64も1位だ。昨季のシーズン4位から2位でフィニッシュ。大躍進の陰に中継ぎ陣の尽力は欠かせなかった。

 【(3)鳥谷2000安打達成】

 鮮やかなまでに、安打の数を大台へと到達させた。9月8日・広島戦の最終打席にヒットを放ってリーチをかけ、翌9日・DeNA戦の第1打席でプロ野球史上50人目の偉業を達成した鳥谷。「ここで打てないとズルズル行きそうな感じがあった」と異様な雰囲気を極限まで高めた集中力で乗り越えてみせた。

 甲子園で阪神の選手が達成したのは史上初の快挙。04年の入団時から声援が送られた聖地のスタンドでは、涙を流すファンもいた。

 【(4)9点差大逆転劇】

 誰もが大敗を予感した。5月6日の広島戦。五回表終了時で0-9のビハインド。ベンチは主力の福留らを途中で交代させ、次戦へ向け少しでもダメージを軽減させる戦い方に切り替えた。そこから奇跡は起きた。徐々に得点を積み重ね、同点のシーンが一度はセーフの判定がリプレー検証で覆った。それでも勢いに乗った若手主体の打線は試合をひっくり返してみせた。金本監督が「驚きが強い?もちろん」と主役となった若虎を称えた。

 【(5)ドラ1は仙台大・馬場】

 ドラフトは外れの外れで馬場を1位指名。7球団競合の早実・清宮、3球団の履正社・安田は抽選で逃した。

 【(6)“泥試合”でCS敗退】

 DeNAとのCSファーストSは1勝2敗で敗退。第2戦は雨で泥沼と化した甲子園で壮絶な戦いに敗れた。

 【(7)大山初安打が初HR】

 ドラフト1位の大山が7月1日・ヤクルト戦でプロ初安打初本塁打を放ち、チームの連敗を8で止めた。ドラ5糸原も活躍。

 【(8)秋山&中谷ブレーク】

 高卒の生え抜き選手が飛躍。秋山は8年目で初の2桁12勝。中谷は06年・浜中以来の20本塁打をマークした。

 【(9)メッセ奇跡の復帰!】

 8月10日・巨人戦でメッセンジャーが右腓(ひ)骨を骨折し手術。最終戦で復帰しCSファーストS第1戦でも先発。

 【(10)安藤、狩野、良太引退】

 ベテラン安藤がユニホームを脱ぎ、新井良とともに2軍育成コーチに。狩野は評論家、大和はFAでDeNAへ。

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