阪神が来年２月１８日に、宜野座球場で日本ハムと練習試合を行うことが２６日、分かった。日本ハムにとっては米・アリゾナでの１軍キャンプから帰国後初の対外試合で、ドラフト１位・清宮幸太郎内野手（１８）＝早実＝の国内対外試合デビューとなる可能性がある。阪神にとってはかつての“恋人”の初陣を迎え撃つ形となるが、在阪テレビ局が地上波生中継を行う可能性もあり、宜野座に「清宮フィーバー」が巻き起こりそうだ。

　阪神入団とはならなかったが、宜野座に「清宮フィーバー」が巻き起こることになるかもしれない。来年の沖縄キャンプ中の２月１８日に、宜野座で日本ハムと練習試合を行うことが判明。球団関係者が明かした。

　「（日本ハム戦が）入ってましたね。（１８日かと問われて）そうですね」

　かつての「恋人」の節目が、阪神戦となる可能性が高いのは何かの縁か。日本ハムは１軍が２月１日から１４日まで米・アリゾナでキャンプを行う。その後帰国して、１７日から沖縄キャンプがスタート。そのため、仮に清宮が１軍キャンプに帯同していれば、その阪神戦が日本での対外試合デビュー戦ということになる。

　阪神投手陣対清宮。球界の宝と呼ばれる黄金ルーキーであっても、「虎の庭」で簡単に活躍されても困る。時期的に主力投手が登板する可能性は低いものの、若虎にとってはアピールを図る最高の場となる。まだ先のことではあるが、清宮の「国内初陣」となれば、阪神ファンだけでなく全国的に注目が集まるのは間違いない。

　ある在阪テレビ局関係者は「もし清宮君が来るのであれば十分、地上波での放送を検討するに値するコンテンツです。枠の問題や予算の問題もありますが（開催中の）平昌オリンピックに対抗できるコンテンツでしょう」と話す。現状、関西でも地上波の放送予定はないが、実際に清宮の出場の可能性が高まれば、一気に現実味を帯びることになる。

　清宮がどういったプレーを見せるかということももちろん、迎え撃つ阪神の「清宮斬り」の刺客は誰になるのか。そしてどういった結果となるのか。実現となれば、２月半ばの宜野座が一気に熱を帯び、全国の視線が集中することになりそうだ。